稽古長屋 音四郎楽屋ばなし~その6「鷺娘」

第六話「鷺娘」は、音四郎さん視点での語りがはじめて現れる、
筆者としてはある意味ターニングポイントの、お話です。

「根岸」と言えばわびずまい。。どの噺ってこともありませんけども。
でも、近所に「茶の湯」のご隠居さんがいたりして(?!)。

162頁、「ちいさな釣鐘形をした落雁」、イメージは万年堂さん(ここ)ですが、
お干菓子の定番中の定番の印象が出したくて。

166頁、「和泉屋」さん。
落語「帯久」では、日本橋本町三丁目に呉服屋和泉屋与兵衛さんが住んでいます。

その娘、「お半」さん。
こちらは上方落語の「胴乱の幸助」ですが、もとは浄瑠璃の「桂川連理柵」(かつらがわれんりのしがらみ)。

169頁。因縁の若旦那、宗次郎さんのおうちは、「日本橋横山町の鼈甲問屋近江屋」さん。
こちらは、「文七元結」からいただいております。

170頁。「霊岸島の叔父さん」。
こちらは、「宮戸川」からちょうだいしました。

173頁。「千住の名倉先生」。
こちらは、三代目中村仲蔵著の「手前味噌」にも出てくる、実在の接骨医の名医。
なんと、今でもあるようです。

いろんな固有名詞をどうしようか……? そんなときに、こんな遊びをすると、
もとのおはなしたちから、いくらか力を分けてもらえるような、そんな気分になるのです。

DSC_0030.jpg DSC_0029.jpgベランダで紅白。うれしいな。



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プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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