寧さまの名古屋弁講座最終回~いりゃあた・いきゃあせ~

「太閤の能楽師」、いよいよ、最後の場面。

寧さまは、一生ご自分の実子を授かることはありませんでした。
でも、「豊臣の母」として振る舞い続けていかれたのです。
(ちょっとね、紫の上に似ていると思うのですよ……こういう人は最強のヒロインなんだな、きっと)

夫の死後、尼になられた寧さま。
小さな子を見ると、思わずお声をかける、そんなところはずっとお変わりなく。

272頁「まあ、かあいらしいお子でぇも。お幾つになりゃあす?」

共通語訳「まあ、かわいらしいお子さんね。お幾つにおなりかしら?」

はきはき、「8歳です」と答えた少年に、寧さまはさらに問います。

「そうぁ。どこからいりゃあたの」

共通語訳「そう。どこからおいでになったの?」

名古屋弁、「みゃあみゃあ」言う、と言われますが。
「……ゃあ」の音があちこちに入るのです。「いきゃあす、なりゃあす、おりゃあす」などなど。
(昔、「居来瀬」=いりゃあせ、って名前の居酒屋チェーンがありましたが……。
 読みにくいというので、違う店名になったようです)

さてさて、最終回まで「名古屋弁講座」おつきあいくださいまして、ありがとうございました
改めまして、「太閤の能楽師」、読んでくだれるきゃあも? ありがとね。
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プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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