鐘に恨みは。

もう一昨日のことになってしまいましたが。
京都の妙満寺で行われた「鐘供養」にご参詣して参りました。

こんな時に限って、デジカメさんを忘れていく私。。。もともと写真を撮ることがあまり得意でない(撮られるのはもっと苦手)せいで、ついつい人任せ。
一応、携帯のカメラでちょっとだけ。

左京区岩倉にある妙満寺。お庭の大きな仏塔が目を引きます。
仏塔.jpg
なぜこんな、上の切れた妙な写真になってしまったかと申しますと、本堂にいたからなのです。
本堂には、道成寺から渡ってきた「安珍清姫の鐘」。
安珍清姫の鐘.jpg
清姫さまはどうしても、恋しい人を自分から遠ざけた鐘が許せなかったのでしょうね、道成寺では、鐘がどうしてもお寺に定着せず、山林に放置されていたとか。

お坊様の説明によると、それを拾って京都へ持ってきたのが、仙石秀久(戦国時代に興味のない方へ念のため、豊臣秀吉の家来として戦った時の話だそうです)なんだとか。これは知りませんでしたよ(φ(..)メモメモ、と思わず職業意識が剥き出しになった私です)。

以来、「道成寺もの」に携わる芸道関係者の信仰を集めているのだそうです。

今年、長唄「京鹿子娘道成寺」の演奏を奉納なさったのが、私のお稽古していただいている「吉住会」の代表、吉住小三代先生はじめ、会の幹部の皆様。私のような末端のお弟子も、見学を許されて、本堂に上げていただいたのでした。
奉納演奏.jpg

演奏中は空気が凜としてきて、とても携帯を出そうなどとも思えず。演奏後、先生のご挨拶に慌てて一枚だけ。

折しも、私の新作、『びいどろの火』は、道成寺伝説ととても関わりの深いお話になっております。勝手に「ご縁」を感じて、つい一所懸命に祈ってしまいました(姉弟子から「あなたずいぶん熱心に手合わせてたわね」と)。

はい。ぜひ清姫さまには成仏していただきたい。。。。
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プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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