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その子が司書になりたい理由。

今からもう二〇年以上昔のことになりますが。
私がはじめて、大学で教える非常勤の仕事をいただいた頃のこと。

決して偏差値のすごく高いという学校ではありませんでしたが、
真面目で感じの良い学生さんの多い学校でした。
今はもうないみたいですが、その頃はまだ国文科があって。

中でもとても真面目でよく勉強する一人と、帰り道が一緒になったので、何の気なしに、
「何かつきたい職業があるの?」と尋ねたところ、
「図書館司書」と即答が。
「本好きなんだね」
「はい。でも他にも理由が」
「良かったら教えてくれる?」
「私、ぜんそくなんです。たばこ吸う人がいるところだと働けない。図書館なら絶対だいじょうぶですよね?」

絶句しました。と同時に、猛烈に彼女を応援したいと思いました。
確かに、私がはじめて高校教師になった頃は、まだ職員室の禁煙さえ、大勢ではありませんでした。。。
今ではさすがに、教育現場はほとんど構内禁煙になっているようですが。

それでもまだ、いろんな仕事場で、煙に悩まされている人がいますよね。。。。
(人間関係に響かないよう、吸いたい方が吸える場所も、確保できるといいですが)

今どうしているかな? 彼女。思い通りに、どこかの図書館で働いているといいな。

まわた6/22 あずさ6/22

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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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