恋衣 とはずがたり 中公文庫3月22日刊行予定です。

とはず表紙
初公開書影(予定)。

一部のネット書店などでは予約が始まっているようです。

3/18(土)の毎日文化センターにおいでくださった方には、書店店頭より
ちょっとだけ早く、お買い求めいただけるよう、ただいま各方面調整中です。

単行本が出たのが2009年。8年ごし。よくぞ文庫に。
去年あたりはもう買えなくなっていて、受講生の方から
「文庫にならないのですか?」とお尋ねがあって、
申し訳ない思いをしておりました。

中公さんありがとうございます。

古典の「とはずがたり」は、後深草院二条という女性の告白手記です。
政権がすでに武家に移ったあとの、退廃的な王朝、
その中で「上皇の寵姫」から「流浪の尼」となった女性の、「ひとりがたり」。

拙作では、その手記がもし、後年娘の手に渡ったら……というフィクションのもと、
おそるおそる母の日記を読む娘(生母が誰か知らされずに育った)の気持ちに
寄り添いつつ、とはずがたりを読み解いていきます。

なんというか、研究者だった頃、
論文では結局書ききれなかった「とはずがたり」への思いを、
小説にして思い切りぶつけてしまったような作品でして、
私自身の転身にも大きく関わっている作品です。。
校正しながら読み返すと、なかなか感慨深い。。。

思わず修正したい箇所もなくはないのですが、切りがなさそうなので、
語句や改行の修正追加程度にとどめております。

山本タカトさんのこの華やかな画が、また書店に並ぶかと
思うと、とってもうれしいです。春ですし(#^.^#)。

解説は、田中貴子先生にお願いしています。
単行本の時にすでに読んでくださっていたらしい、と担当者から聞きました。
どんなことを書いてくださるか、とてもとても楽しみです。
(田中先生と言えば、私が大学院生の頃、国文系の学会界隈ではすでにスター的存在。
 周りの院生で先生のご著書を持っていない学生はいなかったと思います。
 こんな形でご縁ができようとは。ありがたいことです)


スポンサーサイト

テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR