たらふくつるてん・武左衛門楽屋ばなし~日本橋

なかなか書けないままになっておりました「楽屋ばなし」。
続きです。

二 日本橋(里心/吉原/長谷川町/幇間絵師/追手)

武平の偽名「喜六」。これはやはり、上方落語の定番コンビ、喜六と清八。
弥次喜多の原型? なのか、類型? なのか、そのあたりは、よく分かりませんけれども。
「東海道中膝栗毛」って、あちこち落語に似てますけど、
影響関係はきっと相互でしょうから、どっちがどっちって、決められないんでしょうね、きっと。

落語ネタじゃないんですが、39頁で出した「金平浄瑠璃」。
大学のときに浄瑠璃の集中講義で知ったとき、面白いと思いました、
と同時にそうか、金太郎ってこれか、きんぴらごぼうもこれか、って。
auの三太郎さん見るたびに笑っちゃいます。

たった一言ですけど、43頁の「どがちゃが」。「味噌蔵」で出てきます。
妙に印象に残る、番頭さんの台詞。市馬さんで聞いたのが、とりわけ印象に残ってますね。
他の咄でも、番頭さんの台詞としては、もしかすると出てくるのかな?

44頁の「のり屋の婆さん」。これも、いろんな咄の脇に登場する、落語界の住人さん。
47頁以降に出てくる、武平の小咄は、「醒睡笑」や「露がはなし」などに
残っているものをアレンジさせてもらいました。

武平が住むことになる長谷川町。
これ、実は前作「稽古長屋 音わざ吹き寄せ」の舞台でもあります。
意図したつもりはなくて、本当に偶然。どうやら、この町にはとてもご縁があるようです。
現在の住所で言うと「日本橋掘留町」あたりです。
「三光稲荷」は、武平の時代だと、まだ存在しないので、登場しませんが。

55頁、下女のお鍋さん。
こちらも、上方落語ではよく、女中さんの名として出ます。印象の強いのは「仔猫」でしょうか。

57頁から登場の多賀朝湖。
「……げす」としゃべるのは圓生師からお借りしていますが……
ただ、私はさすがに生の圓生師は知らないんです。音源とかのイメージで。
百栄さんの「弟子の強飯」のキャラとかも、面白いんですよね。。
もちろん、流宣にしても朝湖にしても、元禄より前の頃の江戸弁なんて本当のところは
「???」ですけど。。。。このへんは、「洒落」でお許しくださいますように。。。

61頁以降、武平が作る咄は、いずれも、
武左衛門の著書「口伝咄」や「鹿の巻筆」などから、アレンジさせていただいています。

64頁の幽霊の手の描写。
これは、喬太郎さんがなさった怪談「牡丹灯籠」中の、「ピグモン?!」のイメージ。
すごい昔に聞いたのに、ずっと覚えてるんですよね、ほんの一瞬のことを。

二章は、こんなとこかなぁ。。。

さあて。
次のものを、やらなくちゃね。 DSC_0468.jpg 「早くやりなさいってば。。」
DSC_0470.jpg 今年本当に最後の朝顔は、彼女でした。なんと一昨日。ありがとうね。
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プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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