言葉をなくすような……。

このブログ、時事問題にはあまり触れないことにしています。

「面白きを面白き」(by宗倫の旦那……「たらふくつるてん」216頁)でいたいので。

それでも、言葉を失うような、こともあります。
昔、教師をしていた時代、職場に「教え子を戦場へ送らない」というスローガンがありました。
他にもいろいろあったと思うのですが、今覚えているのは、これだけ。
守れるのだろうか。

「集団」という言葉がきらいです。
使わないといけなくなるときは、きっと何かが暴力的になってるし、
「個」は必ずと言っていいほど、ないがしろになってる。
「個」でできるはず、「個」であるはずのことまで、「集団」で、ってなるんです。

あの頃、「クラス」を持つのが憂鬱でした。
普段はいいんですが、行事がね。
スポーツ大会、文化祭、合宿、旅行……。こういう時、必ず、集団に入れない子がいて。
「担任」を持って、授業をして、会議がいっぱい、報告書が一杯、クラブの指導もして
……そんなせわしない、余裕のない日々を送っていると、
ついつい集団に入れない子に対して、厳しい目を注いでしまい。。
「待て待て。私。自分のこと、考えろ」
何より自分がいつだって「集団に入れない子」だったでしょ。
自問自答の日々。

あの頃の教え子さんたちは、もう皆きっと、一番の社会の担い手です。
皆に、それぞれの、温かい居場所がありますように。
そこが壊れることがありませんように。
祈るくらいしか、できることはないけれども。

それぞれの居場所?
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プロフィール

おくやまけふこ

Author:おくやまけふこ
愛知県生。小説家。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
大学教員などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞受賞を機に作家デビュー(受賞作は『源平六花撰』に所収の「平家蟹異聞」)。
名古屋市在住。
家族は夫と猫二匹。

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